えほんのかんさつ日記

わが子と読んだ絵本の記録

ねこがいるだけでこんなに笑える『ねこいる!』

今回ご紹介したい絵本は、

『第15回 MOE絵本屋さん大賞2022』で第5位を獲得した絵本、

『ねこいる!』(たなかひかる作、ポプラ社)です。

 

 

 

 

 

誤解を恐れずに言うと、この絵本にあらすじなんてありません。

とにかく猫がいるんです。

「ねこいる!」「ババーン!」それだけ!シュール!

それだけなのに何度も読みたくなるおもしろさ。

猫の登場の仕方やその意外性、猫の表情、勢い、すべてツボでした。

    

ある日本屋さんでその日買いたい絵本を物色している、猫好きのムスメに読んでみたところ、即決。

すぐさま自分で『ねこいる!』を抱えてレジへ向かい、帰宅するまでずっと持ち歩くほどのひとめぼれっぷりでした。

 

どんな人がこのセンスのよいシュールさを生み出しているんだろうと思ったら、

作者のたなかひかるさんは、「田中光」名義でお笑い芸人とギャグ漫画家をされている方だそうです(月刊MOE 2023年2月号)。納得。

『サラリーマン山崎シゲル』の漫画をご存じの方も多いのではないでしょうか。

天然を通り越したレベルのおとぼけサラリーマン山崎シゲルと、

やさしく見守るというかいつも巻き込まれる(被害にあうともいう)部長とのほっこりするやりとりがたまらない、ウェブで話題(※私調べ)のあの漫画です。

 

『ねこいる!』が、私が以前から大ツボにはまっていた『サラリーマン山崎シゲル』と同じ作者だったと購入と知ったのですが、

われわれ親子の笑いのツボがかぶっていたことに個人的に驚きました(笑)。

 

 

 

余談ですが、

私が学生の頃、キュートな絵と怖いくらい意味のわからないセリフ(褒めてます)のバランスの絶妙さを気に入って購入した100%ORENGEさんのシュール絵本『マイボー』シリーズを、今4歳のムスメが気に入り、たびたび読み聞かせをせがまれています。

 

サンドイッチマン富澤さんの声で「ちょっと何言ってるか分かりません」と言いたくなるギャグ(そこがいいんです)の数々に幼児から解説を求められ、説明が苦しいときもありますが、10年以上も経って、自分のお腹から出てきた人間が同じものを楽しんでいることにDNAの恐ろしさを感じるというか、感慨深いものがあります。

 

 

 

話がそれましたが、『ねこいる!』は

猫好き、シュール好き、サラリーマン山崎シゲル好きにおススメの絵本です。

もちろん犬好きにもおススメ。(理由はぜひ読んで確認してみてください。)

 

冒頭でお伝えしたように

ほぼ、「ねこいる!」「ババーン!」で展開するので、

いないいないばあが理解できる年齢のお子さんから楽しめるのではないでしょうか。

 

物語の読み聞かせに疲れたけど何か読んであげたい日にも、ぜひ。

 

どんなときでも笑っちゃうこと間違いなしです。

 

 

 

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【読み聞かせた年齢】4歳2か月

【選んだ理由】猫が好きだから

【入手方法】書店で購入

【うちの子のハマり度】★★★★★